電子カルテ不正に閲覧 電話や待ち伏せ 市立四日市病院の技師

四日市市は、市立四日市病院の30代の男性技師が職務に関係のない患者の電子カルテを不正に閲覧し、そこから得た情報をもとに非通知で電話をかけたり待ち伏せしたりしたとして、5月1日付けでこの職員を停職6か月の懲戒処分としました。

懲戒処分を受けたのは、市立四日市病院医療技術部の30代の男性技師です。
四日市市によりますと、男性技師は、ことし1月から2月にかけて、職務に関係ない患者1人の電子カルテを複数回にわたって不正に閲覧し、そこで入手した携帯電話の番号に複数回非通知で電話をかけたり、カルテに記載された診察日に病院の入り口付近で待ち伏せしたりしたということです。
不審に思った患者から病院に相談があり調査した結果、電子カルテの閲覧履歴などから閲覧が発覚したということです。
男性技師は、病院の聞き取り調査に対して事実関係を認めた上で「患者に迷惑をかけた」などと話したということです。
市は、病院の信用を大きく失墜させるものなどとして1日付けでこの男性技師を停職6か月の懲戒処分としました。
市立四日市病院事務局の長谷川術事務長は、記者会見で、「このような事件を引き起こして誠に申し訳ございません。今後、個人情報の適正な管理、法令遵守を徹底して参ります」などと陳謝しました。