南海トラフ巨大地震に備え津市の短期大学で避難訓練 

南海トラフ巨大地震で津波による大きな被害を受けることが予想される津市の短期大学で、学生などが高台まで歩いて避難する訓練が行われました。

津市の三重短期大学とその周辺は、南海トラフ巨大地震による津波で最大2メートルから3メートル浸水すると想定されていて、毎年、新入生が入ったこの時期に訓練を行っています。
25日は、震度7の地震が発生して大津波警報が発表され、約1時間後に市内の沿岸部に津波が到達するという想定で訓練が行われ、学生や近所の人など約300人が参加しました。
参加者たちはまず、一時的な避難場所になっている校舎の屋上への行き方などを確認しました。
続いて館内放送で地震の発生が知らされると、屋外に出て、約1.5キロ離れた高台の施設まで30分ほどかけて避難しました。
参加した学生は「訓練の大切さを改めて感じました。このルートを通って避難するのだと知ることができました」と話していました。
三重短期大学大学総務課担当主幹の酒井健さんは、「実際に避難ルートを歩いてもらうことで、学生たちに防災意識を持ってもらえたと思います」と話していました。