四日市市 運転免許 自主返納者に交通系ICカード配布

三重県四日市市は、運転免許を自主返納した後の移動手段の確保のため、返納したすべての人に、交通系ICカード5000円分を配布すると発表しました。

四日市市によりますと、去年、市内の警察署などで運転免許を自主返納した人は1056人で、このうち65歳未満の人は40人いたということです。
こうしたことから、市は年齢に関わらず市民の移動手段を確保しようと、返納したすべての人に5000円分がチャージされた交通系ICカードを配布することを決めました。
対象は、4月1日以降に運転免許を自主返納した市内に住むすべての人です。
受け付けは、ことし6月3日から市のホームページなどから可能で、希望する人は運転免許センターや警察署で発行される「申請による運転免許取消通知書」の提出が必要です。
四日市市道路管理課は「自主返納をしたすべての人が移動手段に困らないように支援を決めました。誰1人取り残さない対策を講じていきたい」と話していました。
免許を返納した人への支援を巡って、県内では、桑名市で65歳以上を対象に交通系ICカード3000円分を配っているほか、複数の自治体でバスの料金が安くなるなどの取り組みが行われています。