県警察本部が三重県警かたる特殊詐欺とみられる電話の音声公開

県内で特殊詐欺の被害が相次ぐ中、県警察本部は、三重県警をかたる特殊詐欺とみられる電話の音声をインターネットで公開し、警察が同じような電話をかけることはないとして、絶対にだまされないよう注意を呼びかけています。

県警察本部がYouTubeで公開している4分余りの音声は、3月、東京に住む30代の男性のもとにかかってきた特殊詐欺とみられる電話です。
電話は男の声で、三重県警が詐欺グループの事件の捜査の過程で、容疑者の自宅から大量の銀行カードを押収し、その中に男性名義のものが1枚含まれていたと伝えます。
男性は身に覚えがないと答えますが、男は男性に事件に関わっている疑いがかけられていて、放置すれば、資産が凍結されるほか、逮捕・起訴される場合があるなどと、危機感をあおります。
そのうえで、罪を免れるために電話での捜査に協力してほしいともちかけられたところで、電話は切れたということです。
電話が切れたため、男性が県警察本部に問い合わせたところ、警察が男性に電話をしていないことが分かったということです。
県警察本部では、警察がこうした電話をかけることはないとして、絶対にだまされることがないよう注意を呼びかけています。