鈴木英敬衆議院議員を不起訴に 公職選挙法違反疑いで書類送検

3年前の衆議院選挙の直前に国の公共工事を受注していた選挙区内の建設会社から約1000万円の寄付を受け、公職選挙法違反の疑いで書類送検された前の三重県知事で自民党の鈴木英敬衆議院議員について津地方検察庁は、嫌疑不十分で不起訴にしました。

前の三重県知事で、自民党の鈴木英敬衆議院議員(49)は、みずからが代表を務める自民党三重県第四選挙区支部が、3年前の衆議院選挙の直前の2021年10月、国の公共工事を受注していた選挙区内の13の建設会社から合わせて約1000万円の寄付を受けたことについて、国の公共事業を請け負う事業者から国政選挙に関して寄付を受けることを禁じた公職選挙法違反の疑いがあるとして刑事告発され、警察はことし1月、鈴木議員を書類送検していました。
これについて津地方検察庁は5日、鈴木議員を嫌疑不十分で不起訴にしました。
不起訴の理由について検察は「捜査を尽くしたものの告発の事実を認めるにたる証拠はないと判断した」としています。
鈴木議員は、「寄付については、選挙に関するものではなく、新たに立ち上がったばかりの支部の政治活動に対する寄付であること、いずれの会社についても国からの公共事業を受注していたことは全く知らなかったことなどを踏まえて、法に触れるものではないことが捜査を通じて確認されての結論であると受け止めております」などとするコメントを出しました。