地震 台北市出身の留学生「募金などで台湾の役に立ちたい」

台湾の東部沖で3日起きた地震で震度5弱の揺れを観測した、台湾北部の台北市出身で三重県鈴鹿市の大学に通う留学生は、家族の無事を確認して安心した一方、今後、募金をするなどして台湾の役に立ちたいと話していました。

台湾の中央気象署によりますと、台湾東部の花蓮県沖で3日、マグニチュード7.2の地震があり、花蓮県や北部の台北市など広い範囲で強い揺れを観測しました。
このうち、震度5弱の揺れを観測した台北市の出身で鈴鹿大学4年の張育綸さんは、地震の発生を日本のニュースで知ったあと、すぐに台北市に住む父親に「地震は大丈夫か」とLINEを送り、父親からは「揺れが大きく、初めて恐怖を感じた」と返信があったということです。
しかし、それでも不安だったため、父親と母親に電話をかけたということで、「心配で台湾に戻りたいと思ったけど、無事だと聞いて安心しました」と当時を振り返りました。
そして、「友達が困っていたら食べ物や飲み物などを送りたい」と心配そうに話していました。
そのうえで震源に近い花蓮県について「ビルが倒れ亡くなっている人もたくさん出ているので心配です。早く直してほしいし、もとに戻ってほしいです。アルバイトでお金をためて募金をしたい」と話していました。