能登半島地震避難者 老人クラブ連合会のメンバーと交流

能登半島地震で被災し、三重県に避難してきている高齢の女性2人が、県の老人クラブ連合会のメンバーと交流しました。
老人クラブの幹部は、「広域避難をしていて孤立していると感じる人は手助けしたいので連絡してほしい」と呼びかけています。

三重県老人クラブ連合会のメンバーと交流したのは、能登半島地震で被災し、三重県内の親戚の家に避難している石川県珠洲市宝立町の刀祢春子さん(85)と珠洲市正院町の木挽サチ子さん(81)の2人です。
2人は4日、多気町で、老人クラブの女性のメンバー4人と昼食をともにして交流しました。
このなかで木挽さんは、「地震のあと息子たちと車で高台に避難し、とっさに持ち出した、炊飯器に残っていたごはんを食べて2日間過ごした」と話していました。
そして、「今でも被災地をテレビで見ると涙が出る」と話すと老人クラブの女性は、「大変やったなぁ」などと言って寄り添っていました。
女性たちは、食事のあと、満開となった桜をバックに写真を撮るなどしてひとときを楽しんでいました。
木挽さんは「みんないい人ばかりで出会えて幸せです」と話していました。
三重県老人クラブ連合会の菅尾裕子事務局長は「広域避難をしている高齢者が地域に溶け込む手助けをしたいので、県内で孤立していると感じる人はぜひ連絡してほしい」と話していました。