住所漏らした職員 懲戒処分 伊勢市

三重県伊勢市は以前、市内に住んでいた人の住所を知人に漏らしたとして、40代の職員を28日付けで停職6か月の懲戒処分にしました。

停職6か月の懲戒処分を受けたのは、伊勢市ごみ減量課の47歳の男性主査です。
市によりますと主査は3年前の5月、別の職場の担当者から聞き出した情報を元に、以前市内に住んでいた人の住所がわかる地図のデータを印刷して知人に渡したということです。
市では事案を把握したあと、職務上知り得た秘密を漏らすことを禁じた地方公務員法違反の疑いで、この職員を警察に刑事告発していましたが、職員は3月、津簡易裁判所から罰金30万円の略式命令を受けたということです。
主査は市の調べに対して「やってはいけないことと分かっていた。反省している」と話していて3月末で依願退職するということです。
伊勢市の鈴木健一市長は「市政に対する市民の信頼を著しく失墜させ深くおわび申し上げる。二度とこのような不祥事を起こさないよう綱紀粛正を徹底し信頼回復に務めていく」とコメントしています。