“農業・林業などへ人材派遣”新たに組合発足 松阪市

人口減少により働き手の確保が課題となっている松阪市の山あいの地域で、国などの財政支援を受けて、農業や林業などへの人材派遣を行うため、地元の企業などが新たに組合を発足させました。

新たに発足したのは「松阪市香肌地域づくり協同組合」です。
松阪市の飯高町と飯南町では過疎化や高齢化により人口減少が進んでいて、人手不足に悩む農業や林業などの生産者に人材派遣を行うため、地元の企業などが立ち上げました。
過疎地などで複数の事業者が出資して人材派遣を行う組合を設立し、知事の認定を受ければ、運営費の2分の1まで国と市町村から財政支援を受けられるということで、この組合では、今後、認定を受けるための手続きを進めるということです。
認定を受けられれば、組合では、この地域への移住希望者などを採用し、人手不足に悩む生産者に人材派遣を行うということで、こうした取り組みを通じて、この地域への移住促進にもつなげたいとしています。
発起人代表の高杉亮さんは「移住を希望する人たちに、仕事だけでなく、住まいなども提供し、この地域への移住者を増やしていきたい」と話していました。
三重県内ではすでに大紀町の組合が知事から認定を受けて、漁業を中心とした町内の産業に人材派遣を行っているということです。