桑名 多度大社の伝統行事「上げ馬神事」向け講習会

ことし5月に行われる三重県桑名市の多度大社の伝統行事「上げ馬神事」に向けた講習会が行われました。

20日に三重県いなべ市の乗馬クラブで開催された講習会には、ことしの5月4日と5日に多度大社で行われる「上げ馬神事」に参加する地元青年会の人などおよそ40人が参加しました。
「上げ馬神事」めぐっては動物虐待だという批判が神社などに寄せられ、神社や地元の代表は馬や人がけがをしないように坂の頂上の壁をなくすといった改善策を取ることになりました。
講習会では、馬が緊張している時には体を触ったりエサを与えたりすることでリラックスさせることが大切だとアドバイスを受けました。
また神事で馬につける「和鞍」については、取り付けた後にいきなり乗らずしばらく馬を引いて歩くなどしてなれさせたほうがいいことを教わっていました。
参加した男性は「4月から始まる練習に生かしていきたい。伝統をつないでいくために私たちなりに新しい時代を作っていきたい」と話していました。
講師を務めた乗馬クラブの中村勇代表は「まずは人も馬もけががないようにしたうえで、必要以上に馬を興奮させたり怖がらせたりもしないようにして神事が実施できるといいと思う」と話していました。