ウクライナを支援 松阪市などで使われた救急車を譲渡

戦闘が長期化するウクライナを支援するため、三重県松阪市などで約10年間使われた救急車1台が、ウクライナに届けられることになり、14日、救急車を送る活動を行うNPO法人に譲り渡されました。

松阪市などを管轄する松阪地区広域消防組合は、ウクライナを支援しようと、約10年間使用し、地域での利用を終了する救急車1台について、ウクライナで使ってもらうことを決め、14日、ウクライナへ救急車を送る活動を行うNPO法人に譲り渡す式が松阪市で開かれました。
このなかで、松阪市の竹上真人市長は「私たちの救急車がたくさんの命を救うために使われるのであればうれしい」とあいさつし、目録と鍵のレプリカをNPO法人に手渡しました。
このあと、支援活動を行う「SunPanSa」の上村眞由理事長は「救急車が、現地で多くの人の命を救ってくれると思っている」と述べました。
また、ともにウクライナ支援を行うNPO法人KRAIANYの理事長でウクライナ出身のコヴァリォヴァ・ナタリアさんは「支援していただき本当にありがとうございます」と感謝のことばを述べました。
救急車は、1か月から2か月ほどかけてウクライナに届けられる見込みだということです。
上村理事長は「ウクライナへの軍事侵攻が忘れられそうにもなる中、こうした支援は非常にありがたい。特に子どもや高齢者などを1人でも救ってほしい」と話していました。