志摩市に続き鳥羽市が「ゼロカーボンパーク」に登録

三重県の志摩半島とその周辺に広がる伊勢志摩国立公園の中にある自治体のうち脱炭素などの取り組みが積極的に進められているとして、志摩市に続き、鳥羽市が、環境省の「ゼロカーボンパーク」に登録されました。

「ゼロカーボンパーク」は先行して脱炭素化に取り組み、持続可能な観光地づくりを進めている国立公園内のエリアを環境省が登録する制度です。
伊勢志摩国立公園は、市街地を含むおよそ6万ヘクタールの広大な国立公園で、すでに志摩市が「ゼロカーボンパーク」に登録されていましたが、新たに鳥羽市も2月27日に登録されました。
鳥羽市では、資源を守りながら素もぐりで漁をする、海女文化を紹介する施設を設けていることや、磯にすむ多様な生き物の観察会など「エコツアー」を盛んに行うなど、持続可能な観光地づくりに官民で取り組んでいることなどが評価されたということです。
環境省は、市内の一定の要件を満たす施設に対し、太陽光などの再生可能エネルギー設備やEV=電気自動車の充電設備の導入に補助金を出すなど、脱炭素化をさらに支援するとしています。
鳥羽市環境課は、「これからも訪れる人たちに脱炭素型の持続可能なライフスタイルを体験してもらえる場を作り、2050年までに、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを実現したい」としています。