外国人住民6万2000人余で過去最高

三重県内で暮らす外国人の数は、去年末の時点で6万2000人余りと、前の年に比べて5000人以上増え、これまでで最も多くなったことが県のまとめでわかりました。

三重県は住民基本台帳に基づき、県内で暮らす外国人の数を年に1回とりまとめていて、去年末時点での調査結果を発表しました。
それによりますと、県内の外国人住民の数は、6万2561人で、前の年より5282人、率にして9.2%増えて過去最多を更新しました。
県の人口に占める割合は3.56%で、こちらも過去最高となりました。
国籍は115か国で、内訳は、ブラジルが最も多く1万3000人余り、次いでベトナムが1万2000人余り、フィリピンが8000人余りなどとなっています。
また前の年からの増加数は、ベトナムが最も多く1956人で18.3%の増加、次いでインドネシアが835人で33%の増加、フィリピンが474人で6.1%の増加などとなっています。
県によりますと、国内の人手不足などを背景に東南アジア系の労働者が増えていることが、増加の要因の1つにあげられるということで、当面はこうした増加傾向が続く見込みだとしています。
県のダイバーシティ社会推進課は、「多言語での相談窓口や日本語教室の拡充などの環境の整備に取り組み、国籍を問わず互いが理解しあえる社会づくりを進めたい」とコメントしています。