鈴鹿市 時間外労働1000時間越えの職員が複数人

三重県の鈴鹿市で令和4年度までの4年間に、1年で1000時間を超えて時間外労働をした市の職員が複数人いることが分かりました。
いずれもいわゆる「過労死ライン」を超えた状態で、市は業務の効率化に努め、職員の負担軽減に努めていきたいとしています。

鈴鹿市によりますと、令和元年度から令和4年度の間に時間外労働がいわゆる「過労死ライン」とされる80時間を複数の月で超え、1年でみると1000時間を超えた市の職員が複数人いたということです。
さらに今年度についても1月末時点ですでに1000時間を超える時間外労働をした職員が確認されたということです。
具体的な人数について市は「人数は把握しているが、回答を差し控える」としています。
また、時間外労働が多い理由として新型コロナのワクチン接種や給付金の手続き、災害対応などをあげています。
市では時間外労働の上限を国の基準に準じて原則、月45時間、年間360時間などと規定していますが、地方公務員は一部の職種を除き労働基準法に基づくいわゆる「36協定」を締結する必要はなく、所属長の許可があれば規定を超えた時間外労働ができるということです。
市は「職員の健康のために改善しないといけないと考えています。業務の効率化に努め、デジタル技術などを活用し、職員の負担軽減に努めていきたい」としています。