EV充電器の試験施設が伊勢市に完成で記念の式典

EV=電気自動車が、さまざまなメーカーの充電器で適切に充電できるか試験できる施設が、三重県伊勢市に完成し、記念の式典が開かれました。

EV車と充電器をめぐっては、参入企業が増えたことによる多様化や高機能化に伴う不整合が起きて、充電がうまくできないなどの不具合が問題となっています。
こうした中、自動車の充電規格の認証を行う協議会が、EVに適切に充電できるか調べられる施設を伊勢市内にオープンさせ、5日は、関係者によるテープカットが行われました。
施設には、さまざまなメーカーの自動車用の充電器が設置され、異常があった際に正常に充電を停止できるか検証したり、不具合が起きた際の詳細なデータを取得して分析したりできます。
現在は、9つの企業の充電器13台が設置されていて、来年度中に3台増設する予定です。
政府は、2035年までに乗用車の新車販売のすべてをEVなどの電動車にする目標を掲げていますが、国内では普及が遅れていて、協議会では充電の安定性を高め普及を推し進めたい考えです。
協議会によると、こうした設備が常設されたのは、世界で初めてだということです。
設備を設置したCHAdeMO協議会の姉川尚史会長は「充電への不安はEV普及の壁になっていたので、それを取り除く設備ができたと思う」と話していました。