県と半導体関連企業がトラックから鉄道に「モーダルシフト」

二酸化炭素の排出削減や物流の「2024年問題」をめぐって新たな動きです。
三重県と半導体の材料の供給などを行う菰野町の企業などが、輸送の一部をトラックから鉄道に切り替える「モーダルシフト」の取り組みを始めることがわかりました。

菰野町に本社を置く「ジャパンマテリアル」は、半導体メーカー大手「キオクシア」の三重県四日市市と岩手県北上市にある工場の運営管理や材料となるガスなどを供給する事業を手がけています。
これまではトラックで輸送してきましたが、関係者によりますと、三重県と「ジャパンマテリアル」などは3月17日から、輸送の一部を鉄道に切り替える「モーダルシフト」の取り組みを始めることになりました。
二酸化炭素の排出量削減や、トラックドライバーの人手不足が懸念される「2024年問題」への対応を進める狙いがあるということです。
このうち、二酸化炭素の排出量は、これまでより55%以上削減する効果が込まれるとしていて、3月17日にはJR四日市駅で最初の輸送となる貨物列車の出発式を行うことにしています。