尾鷲市 ”道路の標高ライン“を小学生が塗り直し

南海トラフの巨大地震で最大17メートルの津波が予想される三重県尾鷲市で、避難時の目安となる道路に塗られた標高を示すラインを小学生が塗り直しました。

尾鷲市では津波から避難する際の目安にしてもらおうと、市内各所の道路に標高を示すラインが塗られています。
市内の小学校では防災学習の一環として薄くなったラインを児童が塗り直す作業を行っていて、このうち27日は矢浜小学校の4年生と5年生、合わせて11人が市内10か所で作業を行いました。
ラインは標高によって5メートルが赤、10メートルが黄、20メートルが白と色分けされていて、子どもたちは市の職員の指導を受けながら、マスキングテープやスプレーを使って塗装していました。
参加した小学5年生の男子児童は「初めてなので難しかったです。地域の人の役に立ってほしいです」と話していました。
矢浜小学校の野地雅人教諭は「塗り直しの作業をすることで、子供たちに防災に対する意識を高めてほしい思います」と話していました。