特殊詐欺の被害防止へ講座 寸劇で手口を学ぶ 伊賀市

三重県伊賀市で特殊詐欺などの被害防止を呼びかけるボランティアを育成するための講座が開かれ、参加者が寸劇を鑑賞して詐欺の手口を学びました。

伊賀市の社会福祉協議会では、特殊詐欺などの被害防止を呼びかけるためのボランティアを「いが悪徳バスターズ」と名付けて養成していて、21日に開かれた講座には16人が参加しました。
講座ではいが悪徳バスターズのメンバーでつくる劇団が特殊詐欺の手口を紹介する寸劇を披露しました。
寸劇では高齢の女性のスマートフォンに身に覚えのない料金を請求するショートメールが届く、架空料金請求詐欺の手口が紹介されました。
この女性はその日のうちに料金を支払わないと裁判になると脅されたため、コンビニエンスストアで電子マネーを購入して、ID番号を伝えてしまい、孫から詐欺だと指摘されて初めて被害に気づいたということです。
寸劇の最後には参加者全員で安易に個人情報を伝えないことや1人で悩まず、家族などに相談することなど被害にあわないポイントを声を合わせて確認していました。
参加した60代女性は「これからも講座に参加して被害防止に貢献したい」と話していました。
劇団「いが悪徳バスターズ」代表の長瀬義直さん(77)は「一人でも多くの人が詐欺と気づいて、被害がなくなるようになってほしいです」と話していました。