県道復旧工事の入札 談合疑い払拭できずと入札取り止め

三重県が発注した松阪市内の県道の復旧工事の入札をめぐり、参加した業者と入札率などが、事前に匿名で寄せられた情報と一致したことから、県は「談合の疑いが払拭できない」としてこの工事の入札を取りやめました。

県によりますと、三重県の松阪建設事務所が発注した市内の飯高町を通る県道ののり面の復旧工事について、入札する業者の名前や入札率、それにその業者の社長がほかの業者に協力の要請を依頼したことが1月22日に匿名の通報で建設事務所に寄せられたということです。
その後、入札の際は、実際に通報通りの業者や入札率になったことなどから、県は落札の決定を保留し、談合の有無について業者に聞き取りを行い調査を進めていました。
その結果、「談合の事実は確認できなかったものの、その疑いが払拭できない」として工事の入札を6日付けで取りやめたということです。
この工事の予定価格は2億7300万円余りで入札は一般競争入札で行われていました。