松菱3月から閉店時間を午後6時半に変更 雇用維持図るねらい

津市で唯一のデパート「松菱」は、現在、午後7時となっている閉店時間について、3月から30分前倒して午後6時半に変更することがNHKの取材でわかりました。
家事や育児との両立を望む働く人の声に応えて労働環境を改善することで、雇用の維持を図る狙いがあるということです。

津市中心部にある、市内唯一のデパート「松菱」は、現在、レストランフロアを除くすべてのフロアで午前10時から午後7時まで営業していますが、3月1日から、閉店時間を30分前倒しして、午後6時半に変更することがデパートへの取材で新たにわかりました。
担当者によりますと、これまで、デパートで雇用する売り場の従業員らから、「午後7時までの営業だと家事や介護、育児との両立が難しい」といった声があがっていたということです。
デパートでは、こうした声に応え、従業員の帰宅時間を早められるよう労働環境を改善することで、雇用の維持を図る狙いがあるということです。
一方、従業員の休憩時間を、現在の1時間半から1時間に短縮し、給与は変えないということです。
松菱は、営業時間の短縮について近く公表する方針で、NHKの取材に対して、「お客様の利便性を損なわない範囲で、働き方改革を進めるため変更を決めた。経験豊富な従業員の離職を防ぎ、地域に必要とされる店であり続けたい」とコメントしています。