尾鷲の「ヤーヤ祭り」 身を清める儀式 水着など着用へ

尾鷲市に伝わり、「天下の奇祭」とも呼ばれる「ヤーヤ祭り」の中で、男性の参加者が全裸で海や川に飛び込み身を清める儀式について、SNSでの拡散が予想されることなどから、体を水着などで隠して行うことになりました。

尾鷲市の「ヤーヤ祭り」は、大漁と豊作を願い江戸時代から続けられてきたとされる祭りで、毎年2月1日から5日間行われています。
祭りの中では男性の参加者たちが全裸で海や川に飛び込んで身を清める「垢離掻き」という儀式がありますが、見物客が撮影した画像がSNSなどで拡散し、性被害にあうことも予想されることから、氏子の代表者が協議し、ことしから全裸では行わない形に変更することになったということです。
ことしの祭りの当番で、「垢離掻き」を行う2つの町では、水着や下着などで体を隠して水に入ったり、手を海水で清めたりする方針を示しているということです。
尾鷲氏子総代会の仲敦司会長は「伝統を守っていくためには改革できるものは変えていきたい。参加する町内のみなさんには理解してほしい」と話しています。