三重 紀北町で4年ぶりに豊漁祈願する「船だんじり」

漁業が盛んな三重県紀北町で、船をかたどった山車に子どもたちが乗りこみ町を練り歩く、伝統の祭り「船だんじり」が4年ぶりに行われました。

カツオ漁が盛んな紀北町で江戸時代から続くとされる「船だんじり」は、1年の豊漁と、海の安全を祈願する祭りで、ことしは新型コロナウイルスの影響が収まったことから4年ぶりに行われました。
漁師や地元の人が引っ張る長さ9メートルの船をかたどった山車には、白い化粧をした、赤いはっぴ姿の漁師の子どもたち、およそ20人が乗り込み、港から長島神社までおよそ1キロを進みました。
子どもたちは、釣りざおの先に布で作ったカツオをぶら下げて漁の様子を再現し、また、山車の上からは大人がカツオをおびき寄せるえさに見立てたあめをばらまくと、集まった人たちが、縁起物のあめを求めて、競うように拾い集めていました。
山車に乗った中学3年の男子生徒は「たくさんの人が参加して、この伝統的な文化が今後も続いてほしい」と話していました。
また、別の男子生徒は「豊漁になればいいなと思っています」と話していました。
紀北町では来月からカツオ漁が始まるということです。