水産加工販売店の元経営者を起訴 中国産アサリを県産と表示

中国産のアサリ約4トンを三重県産と偽って表示し、販売したとして食品表示法違反などの疑いで去年7月に書類送検された伊勢市の水産加工販売店の元経営者について、検察は4日付けで起訴した一方、元従業員については嫌疑不十分で不起訴としました。

伊勢市の水産加工販売店の元経営者は元従業員と共謀して、おととし4月から約1か月にわたり、中国産のアサリ約4トンを三重県産と偽って表示し、販売したとして、食品表示法違反と不正競争防止法違反の疑いで去年7月、書類送検されました。
検察は2人のうち、元経営者を4日付けで起訴した一方、元従業員について、不起訴としました。
不起訴の理由について、検察は「関係各証拠を精査した結果犯罪の成立を認定すべき証拠が不十分だった」としています。
この事件ではほかにも松阪市と伊勢市の水産物の卸売会社2社と経営者ら合わせて3人が書類送検されていて、検察の捜査が続いています。