部下の隊員の頭を平手打ちなど 陸曹長と上司を懲戒処分 

津市の陸上自衛隊久居駐屯地は部下の隊員を指導する際に暴言を吐いたり、頭を平手打ちしたりしたとして、40代の陸曹長を停職6日とする懲戒処分を行いました。
また、この陸曹長の当時の上司も事案を把握していたのに必要な手続きを怠ったとして戒告の懲戒処分を受けました。

懲戒処分を受けたのは久居駐屯地の第33普通科連隊に所属する40代の陸曹長と、この陸曹長の当時の上司だった40代の1等陸尉です。
久居駐屯地によりますと、陸曹長はおととし6月、朝礼前の服装点検の際に服装が乱れていた部下の20代の陸士長に対して「おまえいいかげんにしろ」と暴言を吐いたうえ、ヘルメットの上から頭を平手打ちする暴行を加えたということです。
暴行を受けた部下にけがはなく、陸曹長はその日のうちに当時の上司だった1等陸尉に事案を報告したということです。
しかし、1等陸尉は、陸曹長と陸士長の間で和解していたことから、懲戒処分の必要性はないと判断し、上司に報告していませんでした。
このため、久居駐屯地は19日付けで陸曹長を停職6日、1等陸尉を戒告の懲戒処分としました。
第33普通科連隊長の金子洋幸1等陸佐は「誠に遺憾だ。今後、きめ細かい指導の徹底を図るとともに同じような事案の根絶に努めたい」とコメントしています。