多気町の商業施設で自動運転の小型バス 出発式

三重県多気町の商業施設で、自動運転の小型バスの運行が12月22日から始まるのを前に、19日、出発式が行われました。

小型バスの自動運転が始まるのは多気町にある複合リゾート施設「VISON」で、19日は久保行央町長など、関係者が集まって出発式が行われました。
運行される小型バスはハンドルやアクセル、ブレーキペダルのない自動運転の電気自動車で、オペレーターを除いて最大で7人乗車できます。
19日はさっそく関係者が試乗し、119ヘクタールある敷地内のバスターミナルやホテルを結ぶ片道2.5キロのルートの一部を時速20キロ未満で走行しました。
12月22日からの運行では当面、オペレーターが乗り込んで必要に応じてコントローラーで操作を行いますが、来年には速度やルート、天候など、特定の条件の下でドライバーが不要となる「レベル4」の自動運転を目指すことにしています。
試乗した久保町長は「とても静かで安全だと感じました。将来的には公道でレベル4の自動運転を実現し、公共交通を維持したい」と話していました。
この小型バスは1日最大14便、運行する予定で、施設の利用者は無料で乗れるということです。