「志摩スペイン村」来年もVチューバーとコラボイベント

ことし、人気Vチューバーとコラボしたイベントで話題になった三重県志摩市のテーマパーク「志摩スペイン村」が、来年もVチューバー2人とのコラボイベントを実施することになりました。

「志摩スペイン村」は、来年4月で開園から30年を迎える複合型リゾート施設です。これまでに「アトラクションの待ち時間ほぼ0」などと、客の少なさを逆手にとったPRなどを行ってきましたが、ことし2月、施設の魅力を熱く語る動画の配信をしていた人気Vチューバーの「周央サンゴ」さんとコラボしたイベントを行ったところ、ネットを中心に大きな話題となり、イベント期間を含む2か月間の来園者数が前の年の同じ時期の2倍近くになりました。

この反響を受け、施設では周央さんに加えて親交が深い人気Vチューバーの「壱百満天原サロメ」さんとのコラボイベントを来年開催すると発表しました。イベントは、来年2月10日から5月10日までの3か月で、2人が描いた絵皿を園内で探す企画や、特別映像の上映のほか、コラボメニューやグッズの販売などが予定されています。

志摩スペイン村は「30周年の節目の年なので、今回はサロメさんもお迎えし、今まで名前だけ知っていたという方にも訪れてもらえたらうれしい」と話しています。

観光学に詳しい、近畿大学の岡本健准教授は今回のコラボイベントについて「前回のコラボを支持したファンたちが大切にしている思いが引き継がれていてよい取り組みだ。最近は『推し』文化が広がっているので、アニメや漫画のゆかりのある場所をめぐる『コンテンツツーリズム』の1つとしてVチューバーとのコラボが今後も広がる可能性があるではないか」と話しています。