干しいも「きんこ」づくり盛ん 志摩市

昔から海女や漁師のおやつとして親しまれてきた干しいも、「きんこ」づくりが三重県志摩市で盛んに行われています。

「きんこ」は、志摩市でとれるさつまいもの一種「はやといも」を干したさっぱりした甘さが特徴のおやつで、昔から地域の海女や漁師に親しまれてきました。
いまの時期、市内の作業場ではきんこづくりが盛んに行われていて、この日も地域の人たち7人が、皮をむいて煮たさつまいもを切って形を整えていました。
そして、いもを網の上に並べ、風通しがよく、雨を避けることができる農業用ハウスの中で干していました。
いもは、冬の冷たい西風に当てると甘みが増すということで、10日から2週間ほどかけてゆっくり乾燥させ、黄金色に変わると出来上がります。
きんこを作っている森川まさるさんは「海からの風と太陽の光をいっぱいあびた、昔ながらの作り方のきんこなので、ぜひ食べてみてください」と話していました。
きんこづくりは来年2月ごろまで続き、三重県内の市場などにおよそ1万袋が出荷される予定です。