新年を前に夫婦岩の大しめ縄を張り替え 伊勢市

観光名所として知られる三重県伊勢市の夫婦岩では、新年を前に2つの岩を結ぶしめ縄が張り替えられました。

伊勢市二見町の海岸沿いにある夫婦岩は、大小2つの岩が5本の大しめ縄で結ばれ、縁結びや夫婦円満などを願って多くの人たちが訪れる観光名所です。
大しめ縄の張り替えは年に3回行われ、このうち1回は12月に毎年行われています。
10日は夫婦岩の対岸の二見興玉神社で神事がおこなわれたあと、神職やはっぴ姿の氏子などおよそ20人が神社の拝殿から1本が長さ35メートル、重さ40キロもある大しめ縄5本を参道下の海岸まで運びました。
そして、氏子たちは海に入ってはしごをかけるなどして岩に登り、波もなく穏やかな気候のなか2つの岩に大しめ縄をかけていきました。
愛知県岡崎市から夫婦できた50代の女性は「何回みても新しいしめ縄がつながることで新年がはじまると感じます」と話していました。
二見興玉神社の禰宜の尚孝之さんは「近年まれにみるおだやかな波がひいているなかで、ご奉仕させていただきました。とてもすがすがしい気持ちで、これから正月のみなさんを迎える準備が整ったなと感じます」と話していました。