「投資詐欺」被害が急増 県警初の集計 被害総額4億円近く 

SNSなどでうその投資を持ちかけて高額の金をだまし取るいわゆる「投資詐欺」の被害状況について、三重県警察本部が初めて独自に集計した結果がこのほどまとまり、ここ数年、県内で被害が急増し、ことしの被害総額は10月末時点で、4億円近くにのぼることが明らかになりました。

投資話などを持ちかけて高額の金をだましとる「投資詐欺」と呼ばれる詐欺の被害が全国で相次ぐなか、三重県警察本部は、被害状況を初めて独自に集計し、このほどその結果がまとまりました。
それによりますと、県内で「投資詐欺」の被害は、3年前の令和2年には3件発生し、被害総額はおよそ1426万円でしたが、おととしは11件、およそ5323万円、去年は21件、およそ2億7962万円と、件数、被害総額ともにここ数年で急増していることが明らかになりました。
また、ことしは、10月末の時点ですでに62件が発生し、被害総額はおよそ3億9905万円と、件数、金額ともに去年1年間を大きく上回っていることがわかりました。
警察によりますと、LINEやマッチングアプリなどのSNSを通じて親しくなった相手に、投資のためだとして金を振り込ませたうえ、スマートフォン用のアプリで実際に投資を行っているように見せかけながら、次々と金をだまし取る手口が典型的だということです。
警察は、SNS上で知り合った人から勧められる投資は、「投資詐欺」の可能性が高いとして、注意を呼びかけています。