近鉄志摩線で「通学用サイクルトレイン」実証実験始まる

高校生が自転車を列車に持ち込んで登校する「通学用サイクルトレイン」の実証実験が、三重県内を走る近鉄志摩線で4日から始まりました。

この実験は、保護者による送迎の負担を軽減するとともに、二酸化炭素の排出量削減につなげようと、近鉄が行っているものです。

実験は、鳥羽市の鳥羽駅と志摩市の賢島駅を結ぶ近鉄志摩線で行われ、地元の5人の高校生が参加します。

4日朝は、志摩市の鵜方駅で高校生2人が自転車と一緒にエレベーターで駅の構内に入り、そのまま列車に乗り込みました。

そして座席のないスペースや、自分が座る座席の前に自転車を止め、手すりなどにひもを通して自転車が倒れないように固定して利用していました。

参加した男子生徒は「新鮮な感じで楽しいです。この列車を使うことで、普段より30分ほどゆっくりできるので実用化したらどんどん活用したいです」と話していました。

近畿日本鉄道営業課の板原虎ノ介さんは「生徒や保護者、先生などに聞き取りを行い、今後の可能性をしっかり分析をしたいです」と話していました。

通学用のサイクルトレインの実証実験は、来年3月29日まで、一日に上りと下り合わせて22本で行われる予定です。