交通事故で息子亡くした母親 法改正を訴える

事件や事故の遺族などが置かれた状況への理解を呼びかける講演会が三重県四日市市で開かれ、交通事故で息子を亡くした母親が、一般市民も刑の重さに納得できるような法改正が必要だと訴えました。

平成30年、津市の国道で時速およそ146キロの猛スピードで走ってきた乗用車がタクシーに衝突し、乗客と運転手の合わせて4人が死亡、1人が大けがをしました。
3日は、乗客だった当時31歳の息子の朗さんを亡くした母親の大西まゆみさん(64)が四日市市で講演し、事故を警察から聞いたときは信じられない思いだったことや、一日たりとも悲しみは絶えず、突然、息子を失った現実を受け止めきれなかったことなどを語りました。
そのうえで、乗用車の運転手は危険運転致死傷などの罪に問われたものの、判決では、より刑の軽い過失運転致死傷の罪が適用されたことについて、「息子は法律によって2度、殺された思いです。法律は被害者を守るためにあるのに逆に傷つけられました。息子の死を無駄にしないために、一般市民が納得するような法律に改正するまで戦っていきたい」と述べました。
会場に集まったおよそ70人は大西さんのことばに聞き入った様子でした。
名古屋市の18歳の高校生は「今まで自分が被害者になることを考えたことがなかったが、誰にでも被害者になる可能性があることを実感しました。今後、自分にできることはあるのか考えていきたい」と話していました。