松阪市のダム修繕工事”談合の疑い払拭できず”県入札取りやめ

三重県が発注した松阪市内の治山ダムなどの修繕工事の入札をめぐり、参加した5つの業者のうち、2つの業者から提案された資料が酷似し、県は談合の疑いが払拭できないとして、1日、この工事の入札を取りやめました。

県によりますと、ことし10月に行われた、県松阪農林事務所が発注する松阪市の治山ダムなどの修繕工事の入札で、参加した5つの業者のうち、いずれも松阪市の建設会社「秋山組」と「中井組」から提案された技術提案に関する資料が酷似していたということです。
このため、県は入札の手続きをいったん中止し、談合の有無などについて、業者に対して聞き取りなどを行いましたが、業者側は「似通った理由が分からない」などと話し、県は、2つの業者について、入札の前、何からの関わりがあった可能性を否定できないと判断したということです。
このため、県は1日、談合の疑いが払拭できないと結論づけ、この入札を取りやめるとともに、これらの2つの業者について、2日から1か月間、入札の指名を停止する措置をとりました。
県は、入札をめぐる経緯について、警察や公正取引委員会にできるだけ早く報告するとしています。