尾鷲市でボラの卵巣を加工してつくる高級珍味からすみ作り盛ん

三重県尾鷲市で、ボラの卵巣を加工してつくる高級珍味のからすみ作りが盛んに行われています。

からすみは、産卵期のボラの卵巣を塩漬けにしたあと、干して乾燥させたもので、高級珍味として知られています。
尾鷲市の創業100年を越える老舗の鮮魚店では、からすみ作りが、10月19日から本格的に始まっています。
店舗の屋上では、従業員らが塩漬けにしたボラの卵巣を並べて天日にさらし、まんべんなく日に当たるように、2時間から3時間おきにひっくり返していました。
天日干しされたボラの卵巣は、時間がたつにつれて黄色から次第にべっ甲色に変わっていき、2週間から3週間ほどで、からすみが出来上がるということです。
鮮魚店の橋本※イサ子さん(※「イサ」は功の力が刀)は、「つやがあってとてもいい仕上がりです。生臭みがないのが特徴でスライスしてそのまま食べてもおいしいです」と話していました。
この鮮魚店では、からすみ作りは、11月中旬ごろまで続く予定で、お歳暮や正月向けに全国に出荷するということです。