児童相談所の職員が一時保護の中学生２人に虐待行為　四日市市

四日市市にある児童相談所の職員が、施設で保護していた中学生２人に対し大声で怒鳴り、そのうちの１人については怒鳴った際に職員の額が児童の頭にぶつかって赤い痕が残るなどの虐待行為をしていたと県が発表しました。

虐待行為があったのは、四日市市の北勢児童相談所にあり、虐待が疑われる子どもたちを緊急に保護する一時保護所です。
県によりますと、ことし８月１２日、施設で保護中の中学生２人が指導に従わないことから、男性職員が至近距離で「黙れ」とか「邪魔するな」などと大声で怒鳴ったということです。
また、このうちの１人には、怒鳴った際に職員の額が中学生の頭に２回ぶつかり、赤い痕が残ったということです。
職員は「感情的になってしまった。子どもに怖い思いをさせて申し訳ない」などと話していて、中学生や保護者に謝罪したということです。
国のガイドラインに基づき、県が弁護士などとともに聞き取りや検証を行った結果、怒鳴った行為を「心理的虐待」に、額が頭にぶつかった行為を「身体的虐待」に認定したということです。
三重県子ども福祉・虐待対策課の近正樹課長は「子どもの安全を守るべき一時保護所で虐待が起きてしまい、心よりお詫び申し上げます」と話しています。
県では、今後県内にあるすべての一時保護所の職員に対して研修を実施するとともに、年内に再発防止策をとりまとめるということです。