「上げ馬神事」 動物愛護法違反の疑い 2団体の告発状受理

三重県桑名市の多度大社で行われる伝統行事「上げ馬神事」について、ことしの神事で参加した馬1頭に暴力的な行為をして左足を骨折させたなどとして、東京都の動物愛護団体などが、神事の関係者を動物愛護法違反の疑いで警察に告発状を提出し、受理されました。

「上げ馬神事」は、若者が馬に乗って急な坂を駆け上がる伝統の神事ですが、ことし5月の神事では、参加した馬1頭が転倒して骨折し、獣医師による殺処分の対応が取られました。
これについて、動物愛護団体「動物虐待のない社会を目指す会」と「PEACE 命の搾取ではなく尊厳を」は、神事の関係者が馬に暴力的な行為などを行い、左足を骨折させたなどとして、動物愛護法違反の疑いで桑名警察署に告発状を提出しました。
警察によりますと、12日に告発状を受理したということです。
告発した団体は「神事や伝統行事に名を借りた動物虐待行為は終わらせる必要がある」としています。