猪の倉温泉破産手続き受け 津市長”新事業者で再生望ましい”

津市にある日帰り温泉などの複合施設「猪の倉温泉」を経営していた会社の破産手続きが始まったことを受け、前葉市長は4日の記者会見で、温泉施設として新たな事業者に引き継がれ、再生することが望ましいという考えを示しました。

津市白山町の猪の倉温泉を、経営していた会社は、新型コロナによる来客数の大幅な減少や、燃料価格の高騰などの影響で資金繰りが悪化し、9月、破産手続きが開始されました。
津市の前葉市長は、4日の記者会見で、「一定の人気がある施設だったので、地域の魅力を1つ失うことになり非常に残念だ」と述べました。
また、施設に約4万平方メートルの土地を貸与していたことを明らかにしたうえで、破産管財人に対して、土地の明け渡しなどを求める考えを示しました。
そのうえで、「破産管財人のもとで売却先を見つけてもらい、温泉施設として再生が図られることが望ましい」と述べ、土地の購入希望者が現れた場合は、売却も検討することを明らかにしました。