聴覚障害者支援センターでパソコン不正アクセス個人情報流出か

聴覚障害者の支援や手話通訳者などの養成などを行っている県聴覚障害者支援センターは、職員のパソコンが何者かに不正にアクセスされ、聴覚障害者や手話通訳者など、1200人あまりの名前や住所などの個人情報が、外部に流出したおそれがあると発表しました。

県聴覚障害者支援センターによりますと、9月12日、40代の女性職員が、業務用パソコンにウイルスに感染したことを示す警告画面が表示されたため、表示された連絡先に電話したということです。
職員はオペレーターを名乗る男の指示に従ってパソコンを操作した結果、遠隔操作ソフトがインストールされたうえ、修理代を要求されたため、不審に思い電話を切ったということです。
しかし、10日後になって、身に覚えのないソフトが起動するなどしたため、調べた結果、ウイルスへの感染が判明したということです。
このパソコンには、聴覚障害者や手話通訳者など、1212人分の氏名や住所などの個人情報が記録されたハードディスクが外付けされていて、最悪の場合、外部に流出したおそれもあるということです。
今のところ、実際に情報が流出したかどうかは分かっていませんが、センターでは該当する人に連絡し、謝罪したということです。
記者会見を行った県聴覚障害者支援センターの山本喜秀センター長は「関係者にご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」と話していました。