一見知事 性暴力根絶へ 条例案を作成する考え

ジャニー喜多川氏による性加害問題など性暴力による被害が社会問題化する中、三重県の一見知事は、28日の県議会の一般質問で、県として、性暴力の根絶に向けて条例案を作成する考えを明らかにしました。

ジャニー喜多川氏による性加害問題をはじめ、さまざまな分野で性被害に関する証言が相次ぐなど、各地で性暴力による被害が社会問題となっています。
こうした中、28日行われた、三重県議会の一般質問で、新政みえの小島智子議員は「ジャニー喜多川氏による大規模な性加害は、問題が力関係を伴って起こる場合の難しさをつくづく思わずにいられない。すべての県民が性暴力・性犯罪の不安におびえることなく、特に子どもたちが安心して育つ環境づくりにつなげたい。是非、条例制定を目指していただきたい」と要望しました。
これに対し一見知事は「性暴力は加害者のよこしまな性衝動によって、弱い人たちが犠牲になる、非道な犯罪だ。ジャニーズの問題も明らかになり我々もそれに対応する必要がある。さまざまな情報を集め、他県の条例も学ぶ必要もあるが条例制定に向けて動きたい」と述べ、性暴力の根絶に向け、県として条例案を作成する考えを明らかにしました。
県によりますと、こうした条例は福岡県や茨城県にはありますが東海3県で制定された例はまだないということです。