新型コロナなどの影響「猪の倉温泉」破産手続き開始決定 津市

津市にある日帰り温泉などの複合施設「猪の倉温泉」の経営会社が、新型コロナや燃料価格高騰などの影響による資金繰りの悪化で、破産手続きの開始決定を受けました。
負債総額は約8億8000万円にのぼるということです。

民間の信用調査会社東京商工リサーチ津支店によりますと、破産手続きの開始決定を受けたのは、日帰り温泉や宿泊施設などの複合娯楽施設「猪の倉温泉」を経営する会社、「猪の倉」です。
東京商工リサーチによりますと、「猪の倉」は、過去には、年商4億円以上を計上していましたが、2020年以降、新型コロナの影響でたびたび休業し、来客数が大幅に減少したということです。
中小企業へのいわゆる「ゼロゼロ融資」などを活用して、事業の継続を目指していましたが、燃料価格の高騰などの影響も受けて資金繰りが悪化し、去年5月に日帰り温泉施設を休業したほか、ことし2月には宿泊施設も臨時休館し、実質的に休業の状態になっていたということです。
東京商工リサーチによりますと、負債総額は約8億8000万にのぼるということです。