4月1日時点の「待機児童」津市57人 全国で2番目に多い

こども家庭庁が、ことし4月1日時点で、保育所などの空きを待つ「待機児童」の数を調べたところ、津市が57人と、全国の自治体で2番目に多かったことが分かりました。
津市によりますと、入所を希望する1歳児が例年以上に多かったためだということで、保育士の確保に努め、解消を図りたいとしています。

こども家庭庁の発表によりますと、ことし4月1日の時点で、県内の待機児童の数は103人で、去年より39人増えました。
待機児童が100人を超えたのは全国の9都府県で、沖縄が411人、埼玉が347人、東京が286人などとなっていて、三重は全国で9番目に多くなっています。
待機児童の数を県内の市と町ごとに見ますと、津市が57人、東員町が26人、川越町が12人などとなっていて、津市は全国の自治体で、滋賀県守山市の82人に次いで2番目に多い数となっています。
津市によりますと、去年4月1日の時点では待機児童はいませんでしたが、ことしは入所を希望する1歳児が例年以上に多く、待機児童57人はすべて1歳児だということです。
保育士の配置基準は年齢ごとに異なり、1歳児の場合、3歳児以上に比べてより多くの保育士が必要となるため、保育士が足りず、待機児童の大幅な増加につながったということです。
津市は来年度から、民間の保育所などで採用された保育士などに、最大で20万円の給付を行うなどして、保育士の確保に努める予定です。
津市子育て推進課は、「余裕を持った保育ができる態勢を整えるため、保育士の確保に努め、待機児童の解消を図りたい」としています。