四日市港の将来像を議論 初会合で方向性の案示す

三重県の四日市港の将来像を産官学が議論し、実現に向けた検討を行う委員会の初会合が開かれ、「まちづくりと一体となった港作りを進めるとともに、環境面にも配慮する」という目指すべき港の将来像の方向性の案が示されました。

この「四日市港長期構想検討委員会」は、四日市港の将来像を議論し、その実現に向けた取り組みの方向性を示すために設置されたもので、四日市市で開かれた初会合には、学識経験者や地元の経済界、それに県や市などからおよそ40人が参加しました。
この中で四日市港管理組合の嶋田宜浩副管理者が「港湾を取り巻く社会経済情勢が大きく変化する中で新たな四日市港の長期構想が必要になってきている」とあいさつしました。
続いて、目指すべき四日市港の将来像について、事務局が説明し、にぎわいをつくり出すためまちづくりと一体となった港作りを進めることや、津波などの災害から住民や企業を守る港にすること、それに、脱炭素化の取り組みを進め、環境面にも配慮し、自然環境の保全を図ることなどを盛り込んだ、目指すべき方向性の案が示されました。
委員からは「エネルギー産業の拠点という四日市港の強みを時代の変化に対応しながら継続させることが大切だ」とか「サイバーテロなど新たなリスクに備えることも必要だ」といった意見が出されていました。
委員会では今後も議論を重ね、今年度中に方向性をとりまとめることにしています。