桑名市の認定こども園不適切保育問題で第三者委の方針まとまる
桑名市の認定こども園で、保育士が園児に給食を食べるよう長時間強要するなどの不適切な行為が確認された問題で、再発防止策の検討などを行うため設置された第三者委員会は、9月にも提出する報告書で、園の運営法人に対して組織風土の変革や人材育成強化などの提言を行う方針であることがわかりました。
桑名市の社会福祉法人が運営する「長寿認定こども園」では、保育士が、給食を食べるよう長時間強要する行為が複数回あったほか、決まった時間にしかトイレに行かせなかったりするなど6項目の不適切な事案が市の調査で確認されました。
これを受け、市では、ことし6月、弁護士や学識経験者などでつくる第三者委員会を設け、これまでにあわせて6回の会合が開かれました。
そして、21日、途中経過として報告書に盛り込む内容の方向性が発表されました。
それによりますと園の運営法人に対して、組織風土の変革や人材育成の強化、それに保護者対応の改善や市との連携強化などを、また、市に対しては、園からの相談体制の改善やサポート体制の充実などの提言を行う方針だということです。
第三者委員会では、9月上旬にも報告書をとりまとめ、市長と園の運営法人に報告と提言を行うことにしています。