道の駅でアオウミガメの卵 ふ化 30年前から保護活動

30年前からウミガメの保護を行っている三重県紀宝町にある道の駅でこの施設で初めてとなるアオウミガメの卵のふ化が確認されました。

紀宝町にある、道の駅「紀宝町ウミガメ公園」では30年前からウミガメなどを飼育していて、繁殖に取り組んできました。
ことし6月から7月にかけて、施設で初めてとなる産卵がアオウミガメで確認されたことから、卵は人工ふ化器で、管理されていました。
そして、産卵から54日たった5日午前1時半ごろ、1つの卵で、この施設で初めてとなるふ化が確認されたということです。
赤ちゃんのカメは甲羅の大きさが約4.5センチメートルで、目を開けたり、時折体を動かしたりしていて、訪れた人たちは、さっそく赤ちゃんの様子をじっくりと観察していました。
今後、ほかの卵もふ化する可能性があるということで、飼育員の伊藤柊也さんは「無事にふ化してくれたので安心しました。ふ化したてのウミガメを展示しているところは少ないので親ガメと見比べながら生態に興味を持ってほしい」と話していました。
赤ちゃんのカメは、放流できるようになるまでの3年間ほど施設で飼育される予定です。