6月の有効求人倍率1.52倍 7か月ぶりに前月を上回る

ことし6月の県内の有効求人倍率は1.52倍で、レジャー産業での求人の回復などを背景に7か月ぶりに前の月を上回りました。

三重労働局によりますと、ことし6月、県内で仕事を求めた人の数「有効求職者数」は2万4912人で、企業からの求人の数「有効求人数」は3万7757人でした。
この結果、仕事を求める人1人に対してどのくらいの求人があるかを示す有効求人倍率は、働く場所ごとに集計した「就業地別」で1.52倍となり、前の月に比べて0.01ポイント上回りました。
就業地別の有効求人倍率が、前の月を上回るのは7か月ぶりです。
労働局によりますと、新型コロナからの回復が進むレジャー産業での求人が増加していることなどが要因だということです。
一方、事業主の都合による離職者は823人と5か月連続で増えていて、労働局は新型コロナから回復できなかった小規模事業所の廃業や人員整理が背景にあるとみています。
こうしたことから、県内の雇用情勢について、三重労働局は「改善の動きに一部で弱さが見られる。物価上昇などが雇用に与える影響に注意する必要がある」として、判断を一部下方修正しました。