津市の会社うその申請 雇用調整助成金5400万円余不正受給

三重労働局は、生産設備の搬入や解体などを行う津市の会社が、新型コロナの影響で休業したといううその申請を行い、「雇用調整助成金」5400万円余りを不正受給していたと発表しました。

雇用調整助成金を不正受給していたのは、生産設備の搬入や解体などを行う津市の「光和」です。
労働局によりますと、この会社は令和2年9月から去年11月にかけて新型コロナの影響で休業しなかったにもかかわらず、休業したとするうその申請書類を作成するなどして雇用を維持するために利用できる「雇用調整助成金」合わせて5400万円余りを不正に受給していたということです。
労働局は6月29日付けで支給の決定を取り消し、返還を命令していて、会社は不正受給を認めたうえで返還する意思を示しているということです。
新型コロナウイルスに関連する雇用調整助成金の不正受給は、県内では、このほかこれまでに35の事業所で確認され、額は合わせておよそ5億6732万円にのぼっているということです。