夜間のタクシー台数を増やして実証実験 伊勢市で8月から

三重県は伊勢市を訪れる観光客などから、「夜間にタクシーがつかまらない」などといった声が上がっていることを受け、タクシー会社などと連携して、8月から夜間に走るタクシーの台数を増やして、利用者の数などを調べる実証実験を行います。

県によりますと、伊勢市では日中は伊勢神宮の参拝者などのために多くのタクシーが走っているということですが、夜間は台数が少なく、観光客から「タクシーがつかまらない」などといった声が上がっているということです。
このため、県は8月から伊勢市内で営業するタクシー会社、6社と連携して夜間の台数を増やし、利用者の数などを調べる実証実験を行います。
実験は8月3日から9月末までの木曜日と金曜日、それに土曜日に行われ、午後8時から午前0時までの4時間、タクシーの台数を増やすということです。
木曜日と土曜日は現在の14台から5台増やして19台に、金曜日は現在の16台から7台増やして23台運行するということです。
また、市内のホテルや飲食店などと協力して、配車を依頼してから到着するまでの時間も調べるということです。
県交通政策課は、「新型コロナの5類移行により、今後観光客が増えて、夜間のタクシー利用者が増えるかもしれないが、現在、どの程度の需給のギャップがあるのか分かっていないため、実験を通して把握したい」としています。