四日市温室効果ガス排出量 2030年度削減目標大幅引き上げ

2050年の温室効果ガス排出量、実質ゼロを目指している三重県四日市市では2013年度と比較した2030年度の削減目標を現在の16%から47%へと大幅に引き上げることを発表しました。

石油化学産業が集積する四日市市では、温室効果ガスの排出量の74%を産業部門が占めるため、燃焼時に二酸化炭素を排出しない水素やアンモニアの輸入受け入れ拠点港として、インフラ整備を進めるなどして、温室効果ガスの削減に取り組むことにしています。
産業部門以外でも削減を進めるため、四日市市では2013年度と比較した2030年度の市全体の温室効果ガスの削減目標を現在の16%から47%に引き上げることを発表しました。
さらなる削減のため、新たに補助金を設けて電気自動車のバスや燃料電池車の普及を図るほか、既存の補助金を活用して住宅の省エネ性能などの向上を図りたいとしています。
また、市としてもゴミ焼却施設で使う燃料を二酸化炭素の排出量が少ないものに変えたり、公共施設で使う電気を太陽光発電などの再生可能エネルギーに変えたりすることにしています。
森智広市長は「公害を経験したまちなので、しっかりと地球環境の改善に取り組み続けている姿勢を示していきたい。市民1人1人が環境問題について考えるきっかけにしていきたい」と話していました。