全国高校野球三重大会 いなべ総合学園が7年ぶりの優勝

夏の全国高校野球三重大会は27日に決勝が行われ、いなべ総合学園が宇治山田商業に7対6で勝って、7年ぶり3回目の夏の甲子園出場を決めました。

決勝は27日、四日市市の霞ヶ浦球場で行われ、いなべ総合学園と宇治山田商業の県立高校どうしの対戦となりました。
いなべ総合学園は1回に4番の石垣諒馬選手のタイムリーヒットなどで3点を挙げ、試合をリードしました。
5回までに5対3とリードされた宇治山田商業は6回、8番の加藤一路選手の2点タイムリーヒットなどで3点を奪って逆転しました。
粘るいなべ総合学園は7回に同点に追いついたあと、8回ツーアウト一塁の場面で、相手のバッテリーエラーの間に一塁ランナーの梨本梢太選手が一気にホームを駆け抜け、1点を勝ち越しました。
いなべ総合学園はこのリードを守り切り、7対6で宇治山田商業に勝って、7年ぶり3回目の夏の甲子園出場を決めました。
夏の全国高校野球は8月3日に組み合わせ抽せん会が開かれ、6日に甲子園球場で開幕します。

《いなべ総合学園の選手談話》
8回に相手のバッテリーエラーの間に一塁から一気にホームを駆け抜ける好走塁を見せた、いなべ総合学園の梨本梢太選手は、「足は限界でしたが、点を取らなければいけないという一心でした。きょうは人生最高の試合でした。甲子園では自分たちらしい粘りの野球で一勝一勝積み重ねていきたいです」と話していました。
6回から登板したエースの高田陽聖投手は、「一つ一つアウトを取っていくという気持ちで投げました。甲子園で投げるという子どものころからの夢をかなえることができてうれしいです。1試合でも多く勝てるように頑張ります」と話していました。
キャプテンの堂上陸翔選手は「ここまでの道のりは苦しかったですが、優勝できてよかったです。前回2016年に甲子園に出場したときは3回戦で敗れたのでそれを上回れるよう頑張りたい」と話していました。