就職氷河期世代対象企業説明会 就職や転職後押し人手不足解消

いわゆる「就職氷河期世代」の人たちの就職や転職を後押しするとともに、企業の人手不足解消につなげようと、津市で県内の企業による合同の説明会が開かれました。

「就職氷河期世代」は、バブル崩壊後、特に就職が厳しかった時期に社会に出た人たちで、三重県によりますと、この世代で不安定な就業状況にいる人は、令和2年度の時点で県内に約1万8200人いるということです。
21日、津市で行われた合同説明会には、就職や転職を希望する就職氷河期世代の人たち約20人が参加し、企業の担当者から業務内容や勤務形態などの説明を受けていました。
このうち、県内に事業所がある製造業などの担当者が、年間の休日が120日以上あることや、育休や産休の取得率が100%であることなど、福利厚生に力を入れていることを説明すると、参加者はメモを取って熱心に聞いていました。
参加した40代の男性は「新型コロナの影響で、仕事が激減して収入が途絶えてしまったので参加しました。どの分野でもいいので職につけるよう頑張りたいです」と話していました。
主催した三重県雇用経済部の櫻本怜奈主事は「いろいろな業界で人手不足が続いているので、その解消につなげるとともに、参加者には自分が希望する仕事についてほしい」と話していました。