北アルプス剱岳で死亡の2人 1人は三重県の男性と判明

17日に富山県にある北アルプスの剱岳で男性2人が遺体で見つかり、警察が身元の確認を進めた結果、1人は三重県の30代の男性と確認されました。
警察は残る1人の身元の確認を進めています。

17日午後3時半すぎ、富山県にある北アルプスの剱岳で「登山道から外れた斜面で2人の登山者が倒れている」と近くを通りかかった山岳ガイドから警察に通報がありました。
警察が現場を確認したところ剱岳の山頂から北に1キロほど離れた「小窓ノ王」近くの岩場の斜面で男性2人が倒れているのが見つかり死亡が確認されました。
警察が身元の確認を進めた結果、このうち1人は三重県津市に住む公務員、近藤英佐夫さん(32)と確認されました。
警察によりますと、残る1人は30代から40代くらいで身長1メートル60センチから1メートル70センチほど、だいだい色のジャケットに薄茶色の長ズボンを身につけていました。
また、亡くなった2人は装備などから岩登り中に転落したとみられ、いずれも頭や腕などを強く打っているということです。
現場は標高2700メートル付近の岩や砂が多い足元の不安定な場所で、警察は亡くなった残る1人について、近藤さんと一緒に入山した男性とみて、身元の確認を進めるとともに当時の詳しい状況を調べています。